こだわり飾る、日々を楽しむ。我孫子の家|千葉


「自転車屋さん?」はたまた「おしゃれカフェ?」と思わず足を止める人、続出。
まるでショーケースのような家。

Photo : Nobuaki Nakagawa & Kana Tanabe 
Text : Kana Tanabe

見たことのない外観に魅了される人が多いのではないだろうか。

ご夫婦の強いこだわり、そして大胆な設計。

貝殻のようなフォルムが特徴であり、
1階部分は半地下、旦那様ご自慢のガレージあり。

INTERVIEW

Kさんに聞きました

プライムに依頼したきっかけは?
雑誌で天王台の家を見てプライムを知りました。家も近所なので見てみたいと電話をしたら、個人情報なので教える事はできませんと断られて。

一度事務所にいらしてくださいと言われました。気づいたら自分たちの家、建てていましたよ(笑)。
どんなことを依頼しましたか?
海外から買い付けてきた家具達に負けないような建築をお願いしますと依頼しました。ハウスメーカーも何度か訪れたんですけど、なかなか自分たちのこだわりをわかってもらえないんですよ。そんなの付けたらカッコ悪いじゃん!みたいな、信じられないようなことを普通にやるんだもの。こちらはカッコイイ家建てたいじゃないですか。なんか根本的に違っているっていうか、かなりもどかしかったですね。プライムと仕事しているときはそういう事が一度もなかったな。
住み心地はどうですか?
コンクリートに包まれているので冬はかなり冷えるけど、寒さは慣れますよ(笑)。暮らしやすさって、実用性がすべてじゃないと思うんですよ。カッコよさとか、生活を楽しめるとか、そういうことも含めてのことだと思います。
自転車のガレージが特徴的ですよね。
そうですね。1階部分は半地下になっているんです。地形の条件に合わせて地下部分を掘り下げて、主人の趣味の自転車用ガレージと作業場になっています。地下へと続く階段は、秘密基地に向かう時のワクワク感をイメージして作ったんですって。子供達が生まれてからは、打ち合わせ場所としても使ってます。
お気に入りの場所はどこですか?
それぞれありますね。私はソファーが好き。主人は何度もショップを見て惚れ込んだエッグチェアの上でしょうね。子供達はどこだろう…
(子供達)ぜんぶ!
あらー、建築家がそんなこと聞いたら嬉しくて泣いちゃうね。
子供部屋はないんですか?
はい。設計段階から子供部屋のことは考えていなかったです。
子供と一緒に過ごす時間って一生のうちの何年かでしょ。
また2人の生活にもどる。だから、ふたりの暮らしを中心に考えました。
たくさん部屋を作らなくても、なんとかなっていますよ。
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